発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008119507
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当科で2003~2005年に行われた胃全摘術のうち術者の外科経験が3年以下であった29例をレジデント群、術者の外科経験が10年以上であった50例を対照群とし、手術時間や手術合併症の頻度、術後経過などを比較検討した。手術時間はレジデント群が有意に長かった。出血量、術中輸血量には有意差を認めなかった。術後合併症はレジデント群で吻合部狭窄の頻度が有意に高かったが、吻合部出血、感染症、呼吸器合併症、消化器合併症の頻度には有意差なく、再手術の頻度にも有意差はなかった。術後入院期間、在院死の頻度、術後1ヵ月以内死亡例の頻度にも有意差は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008