吻合法 70年の変遷から学ぶこと
胃手術 胃全摘術
白石 憲男
1
,
衛藤 剛
,
安田 一弘
,
猪股 雅史
,
北野 正剛
1大分大学 第一外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
外科用ステープラー
,
Roux-en-Y吻合術
,
食道空腸吻合術
,
胃十二指腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Medical Illustration
,
Surgical Staplers
,
Stomach Neoplasms
pp.19-23
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008119492
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1897年にSchlatterによってはじめて成功した胃全摘術は、気管内麻酔や抗生物質の開発により、20世紀後半から発展・普及してきた。この間、胃全摘術の安全な吻合法の開発や術後患者QOLの向上を目指したさまざまな吻合法が開発されてきた。一方、自動縫合器の開発とその発展により、縫合手技が手縫いから器械吻合にかわろうとしている。その結果、現在では自動縫合によるRoux-en-Y法がもっとも頻用されている。本稿では、胃全摘術の吻合法の歴史を振り返りながら、安全な胃全摘術の吻合手技について概説する。
![](/cover/first?img=J00393.2008119492.png)
©Nankodo Co., Ltd., 2008