発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007346127
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2004年9月~2006年7月に消化器外科で手術を施行した416例を対象に手術部位感染(SSI)サーベイランスを開始し、SSI発生率及び問題点を胃、大腸手術を中心に検討した。SSI発生率は68例(16.3%)で、主な内訳は胃13/133(9.8%)、結腸25/95(26.3%)、直腸16/44(36.4%)、肝胆膵10/44(22.7%)、虫垂3/38(7.9%)、小腸6/24(25.0%)、試験開腹4/22(18.2%)であった。胃のSSI発生部位は器官・体腔部位が一番多く13例11例で、2例は表層切開部位であった。原因は縫合不全、遺残膿瘍、皮下膿瘍などであった。結腸では表層切開部位が14例と一番多く、器官・体腔部位は10例であった。SSIリスクインデックスは胃では0-NO1.6%、1-19.4%、2-0%、結腸では-1-0%、0-21.2%、1-26.3%、直腸0-27.3%、1-63.6%、2-100%であった。大腸ではリスクインデックスがあがればSSI発生率も上昇する傾向にあった。
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