外科領域における各種メュシュ(人工繊維布)・フィルムの応用
吸収性人工繊維布の応用 乳腺外科 乳房温存術後の欠損部充填法
佐貫 潤一
1
,
福間 英祐
1亀田メディカルセンター 乳腺科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
外科用メッシュ
,
術後管理
,
乳房腫瘍
,
治療成績
,
吸収性インプラント
,
乳房温存療法
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Postoperative Care
,
Surgical Mesh
,
Treatment Outcome
,
Absorbable Implants
pp.1161-1167
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007346120
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乳癌の乳房温存術では根治性と整容性の両立が課題で、必要十分な切除を行った後の再建は、外科医にとって重大な関心事である。再建法の一つに、吸収性人工繊維布の欠損部充填法がある。これは、加水分解性の吸収性素材を欠損部に充填して変形を予防し、壁に沿った肉芽・線維組織の新生により失われた体積を補填する方法である。本法は、乳腺内視鏡手術の症例を中心に良好な術後成績が報告されており、簡便で効果的な再建法の一つとして今後の発展が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2007