外科領域における各種メュシュ(人工繊維布)・フィルムの応用
吸収性人工繊維布の応用 肝・膵手術 肝切除術後胆汁漏および膵尾側切除術後膵液漏予防対策としての生体吸収性ポリグリコール酸不織布シート・フィブリン糊の有用性
林部 章
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1ベルランド総合病院 消化器外科
キーワード:
Polyglycolic Acid
,
胃腫瘍
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵瘻
,
胆汁瘻
,
Fibrin Tissue Adhesive
,
吸収性インプラント
,
不織布
Keyword:
Biliary Fistula
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Fistula
,
Pancreatic Neoplasms
,
Polyglycolic Acid
,
Stomach Neoplasms
,
Fibrin Tissue Adhesive
,
Absorbable Implants
pp.1154-1160
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007346119
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われわれは、肝切除術後胆汁漏および膵尾側切除後膵液漏の予防を目的として、生体吸収性ポリグリコール酸(PGA)不織布で肝および膵切除断端をおおい、その上からフィブリン糊を散布する方法を試みた。肝切除断端よりの胆汁漏発生は、フィブリン糊のみを断端に散布する方法に比して、有意に抑制された。膵切除断端からの膵液漏発生に関しては、断端にフィブリン糊を散布するだけの方法と比較して、有意な抑制効果は認められなかったが、症例数が十分でなく、今後の検討が必要であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007