外科領域における各種メュシュ(人工繊維布)・フィルムの応用
癒着防止フィルム
毛利 靖彦
1
,
内田 恵一
,
楠 正人
1三重大学 大学院消化管・小児外科
キーワード:
開腹術
,
癒着
,
Seprafilm
Keyword:
Tissue Adhesions
,
Laparotomy
,
Seprafilm
pp.1168-1172
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007346121
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開腹術後の癒着は、腹痛や不妊症などの原因ともなり、さらには腸閉塞を引き起すこととなる。治療の進歩により、癒着成長閉塞は保存的に治療されることもあるが、頻回に繰り返す場合や、絞扼した状態が疑われる場合などには手術が必要となる。このように癒着に起因する合併症は開腹手術にとっては悩ましい合併症の一つでいる。近年、これらの癒着を防止する目的で、癒着防止フィルムが導入されるようになってきた。癒着の機序および癒着防止フィルムの現状について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007