鏡視下手術におけるcontroversy 積極的な立場vs慎重な立場
結腸癌に対する結腸切除術 慎重な立場
渡邉 聡明
1
1帝京大学 外科
キーワード:
結腸腫瘍
,
結腸切除
,
肥満指数
,
腹腔鏡法
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
Keyword:
Colectomy
,
Colonic Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
pp.647-652
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007243108
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腹腔鏡下手術が進行大腸癌に対しても保険適用が認められ、現在では多くの進行癌に対しても本術式が施行されている。しかし、本邦の大腸癌治療ガイドラインでは腹腔鏡下手術の適応はstage 0およびstage 1結腸癌とされている。これ以上に適応を広げる場合でも、横行結腸癌、漿膜浸潤を認める癌は除き、肥満、開腹既往歴、狭窄などの因子が認められる場合、あるいは疑われる場合には適応から除外するとするのが、現在の段階での"慎重な立場"での腹腔鏡下手術適応と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007