下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の治療 腹腔鏡下手術
福永 正氣
1
,
杉山 和義
,
永仮 邦彦
,
菅野 雅彦
,
李 慶文
,
須田 健
,
飯田 義人
,
吉川 征一郎
,
伊藤 嘉智
,
勝野 剛太郎
,
大内 昌和
,
平崎 憲範
,
津村 秀憲
1順天堂大学医学部附属浦安病院 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
生存率
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
治療成績
,
低位前方切除
,
縫合不全
Keyword:
Medical Illustration
,
Laparoscopy
,
Rectal Neoplasms
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.144-150
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116193
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下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術は低侵襲性に加え、視野の不良な骨盤深部で良好な視認性と拡大視効果の有効性が期待されるが、標準手術として位置づけられていない。Total mesorectal excisionの腹腔鏡下手術手技は精度の高い手技が確立しつつある。困難な低位吻合では工夫、改良がすすみ安全性が向上してきた。しかし質の高い長期成績から腫瘍学的安全性を証明するにはいまだ十分とはいえない。現時点で腹腔鏡下手術(LAP)を考慮する場合、安全性と根治性を第一に考え、LAP手技に十分習熟したうえで慎重に適応を決定すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2009