経験と考察
整形外科手術における術後感染予防抗菌薬ならびに手術部位感染の危険因子についての検討
吉岡 浩之
1
,
織田 弘美
,
野原 広明
,
田中 啓仁
,
田中 伸哉
,
金 潤澤
1埼玉医科大学 整形外科
キーワード:
Cefazolin
,
Cefotiam
,
Piperacillin
,
危険因子
,
抗感染剤
,
手術創感染
,
整形外科
,
感染予防管理
,
後向き研究
,
年齢因子
,
術後感染症
,
手術時間
Keyword:
Age Factors
,
Anti-Infective Agents
,
Cefazolin
,
Risk Factors
,
Piperacillin
,
Surgical Wound Infection
,
Retrospective Studies
,
Cefotiam
,
Infection Control
,
Orthopedic Procedures
,
Operative Time
pp.215-218
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014317162
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2007年4月~2009年3月に手術を施行した1332名(男性690名、女性642名)を対象として、手術部位感染(SSI)予防抗菌薬の使用状況ならびに有用性、SSI発症の危険因子について調査し、レトロスベクティブに解析した。その結果、全1332例中32例でSSIを認め、発症率は2.4%であった。使用された薬剤はセファゾリンナトリウムが63.8%、ピペラシリンナトリウムが32.2%、セフォチアム塩酸塩が2.4%、その他が1.6%で、各薬剤使用下でのSSI発症率の差は認められなかった。また、SSI発症率に有意差が認められたのは75歳以上の高齢者で、ステロイド使用、基礎疾患を有するケースであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014