肝細胞癌切除後の長期成績向上を目指して
初発病巣の治療 系統的切除 その適応と成績
小林 聡
1
,
宮川 眞一
,
三輪 史郎
1信州大学 消化器外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
生存率
,
治療成績
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.511-514
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007209490
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肝細胞癌に対する肝切除の目的は肝内転移再発をいかにして制御するかにある。この観点から、担癌門脈領域を解剖学的に切除する系統的切除は合理的な術式である。自験例の検討でも系統的切除により術後の早期再発が抑制され、長期予後の改善が得られた。長期成績を向上しうる術式として、肝機能が許す範囲内で本術式を選択することが望ましい。
©Nankodo Co., Ltd., 2007