発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007136155
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過去9年間に経験した原発性小腸癌7例について臨床病理学的検討を行った。発生部位は、空腸5例、回腸2例で、7例中5例は空腸起始部・回腸末端より50cm以内に病変を認めた。初発症状は、腹痛4例、貧血4例、下血2例などであった。全例で手術を施行したが、根治術を施行できたのは4例であった。組織型は、高分化型3例、中分化型3例、粘液癌1例であった。根治術を行った4例では、リンパ節転移は認めなかった。無再発生存中は2例、非切除の2例、腹壁再発と肺転移再発で各1例死亡、早期癌の1例は他病死した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007