Barrett食道の診断と治療up-to-date
Barrett食道とBarrett食道癌 欧米との見解の相違
小池 智幸
1
,
中川 健一郎
,
齊藤 真弘
,
新海 洋彦
,
飯島 克則
,
下瀬川 徹
1東北大学 大学院医学系研究科消化器病態学分野
キーワード:
Barrett食道
,
胃腫瘍
,
食道胃接合部
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
生検
,
腺癌
,
発生率
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Biopsy
,
Barrett Esophagus
,
Esophagogastric Junction
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Stomach Neoplasms
,
Incidence
pp.643-650
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014229237
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食道胃接合部の定義を,本邦ではおもに「食道下部柵状血管下端」,欧米では「胃粘膜襞上縁」とし,腸上皮化生(IM)の証明をBarrett食道(BE)の必須条件と欧米はするが本邦ではしないという考え方の相違により,BEの定義が欧米と本邦では大きく異なっているのが現状である.また,欧米でhigh grade dysplasiaと診断される病変は本邦では粘膜内癌と診断されることが多い.さらに,欧米ではBEのサーベイランスにランダム生検が推奨されているが,本邦では病変が疑われる部位の狙撃生検を行うのが一般的である.内視鏡治療に関しては,欧米ではBEそのものに対して積極的に焼灼術などが行われているが,本邦では腺癌の部分のみに対して内視鏡的粘膜下層剥離術を行うことが多い.
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