Barrett食道の診断と治療up-to-date
Barrett食道の治療方針 Barrett腺癌に対する外科治療
島田 英雄
1
,
西 隆之
,
新田 美穂
,
千野 修
,
小澤 壯治
,
幕内 博康
1東海大学医学部付属大磯病院 外科
キーワード:
Barrett食道
,
開胸術
,
開腹術
,
胸腔鏡法
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
腺癌
,
リンパ節郭清
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Barrett Esophagus
,
Esophageal Neoplasms
,
Laparotomy
,
Lymphatic Metastasis
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Invasiveness
,
Thoracoscopy
,
Thoracotomy
,
Esophagectomy
pp.731-738
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014229248
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Barrett腺癌の治療は壁深達度,占居部位,Barrett食道長,転移リンパ節の状況により決定される.本邦においては,基本的には食道扁平上皮癌や食道胃接合部癌に準じた治療が行われている場合も多い.Barrett腺癌の手術術式やリンパ節郭清範囲に関する標準術式を明示するものはない.SM癌では腫瘍の占居部位とBarrett食道長から下部食道噴門切除術や右開胸開腹術を選択している.また,進行癌症例ではBarrett腺癌でも頸部リンパ節転移を認め,胸部扁平食道癌と同様の胸部食道全摘,3領域リンパ節郭清術が必要な症例もある.リンパ節郭清範囲や切除再建に関する標準術式の決定には,さらなる症例の蓄積が求められる.
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