発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006151914
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53歳,男.右側腹部痛および背部痛を主訴とした.受診時,腹部CTにて胆石を認め,胆石発作による腹痛と診断した.絶食,持続点滴にて症状は消失し,2日後に軽快退院した.その後,腹腔鏡下胆嚢摘出術(LSC)を行ったところ,捻れた小腸を認め,回盲部から約70cm口側の回腸に盲端となった腸間膜対側に突出する7~8cm長の小腸を認めた.無症候性のMeckel憩室と診断した.LSC後に単純憩室切除を行った.切除標本は胆嚢底部に慢性炎症がみられ,多数の小結石を認めた.憩室先端には小指頭の硬結を認めた.病理組織所見では小腸の粘膜から固有筋層にかけて異所性膵組織を認めた.術後経過は良好で,術後3日目軽快退院した
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