発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006093106
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高度の肝硬変を伴う肝細胞癌(HCC)に対する低侵襲術式としての部分切除術について概説した.適応としては 1)肝硬変が高度なために肝予備能が低下し,肝癌の解剖学的切除に耐術できない症例, 2)肝縁および肝表面に存在する被膜を伴う小肝癌などが考えられる.とくに肝予備能が低下している症例では,部分切除とその他の切除では5年生存率はとくに有意差を認めなかった.また,他の治療法との比較でも,肝予備能が低下している症例でも可能ならば部分切除を施行することで予後を改善させうることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2006