発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002075268
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C型肝硬変症からの肝発癌において,肝細胞の持続炎症壊死が肝発癌といかに密接に結び付いているかを,GPT値の推移から簡単に説明した.更に1989年からプロスペクティブに行っている,血清GPT年平均80単位未満を目指した,多剤併用療法をも含めた強力な抗炎症療法の成績を述べた.約52%の症例がGPT年平均80単位未満に抑えられ,その結果,肝発癌率は年率3.8%と,全国平均の6~8%の約1/2強に減少していた.又,これら抗炎症療法により,C型肝硬変症(Child A)と組織学的に診断されてから,10年間肝発癌を免れた21例の大多数は,GPT持続低値群に属した
©Nankodo Co., Ltd., 2001