発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005262475
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37歳女性.患者は右乳頭直下の腫瘍を主訴とした.受診時,腫瘍マーカーはいずれも正常範囲内で,エコーやマンモグラフィーでは腫瘍の描出困難であった.穿刺細胞診では確定診断が得られず,乳房MRIにてadenoma of the nippleとの鑑別を要したため,切除生検を行ったところ,浸潤性乳管癌と判明した.以後,乳頭乳輪切除を伴う皮下乳腺全摘出術,腋窩郭清,組織拡張器挿入を施行した.術後診断はT1cN0M0 stage Iで,術後3ヵ月経過した現在,再発はみられず,外来にてホルモン療法継続中である
©Nankodo Co., Ltd., 2005