発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005262474
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80歳以上の高齢者における消化器重複癌24例を検討した.その結果,男女比は15:9と男性に多く,術前合併症や基礎疾患を有するものは18例(75%)と高頻度であった.臓器別頻度では,結腸・直腸が19例(79%)と最も多く,次いで胃11例,子宮4例,胆道3例の順であった.発生時期については,1年以内の同時性発症が8例,異時性発症が16例であった.治療は手術で切除できたものは20例(83%)で,うち根治度A,Bは19例であった.進行度はStage III,IVが14例と多く,3年以上の生存例は4例(29%)と予後不良であった.80歳未満の非高齢者179例との比較では,高齢者群は術前合併症が有意に多かった
©Nankodo Co., Ltd., 2005