特集 小児内視鏡外科手術の術中・術後合併症と対策
腹腔鏡補助下虫垂切除術後に両側胸水・腹水を生じた1例
根本 悠里
1
,
坂元 直哉
,
増本 幸二
1JAとりで総合医療センター
キーワード:
陰茎疾患
,
陰嚢
,
胸水
,
抗細菌剤
,
術後合併症
,
超音波診断
,
虫垂炎
,
虫垂切除
,
腹腔鏡法
,
腹水症
,
胸部CT
,
腹部CT
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Ascites
,
Ultrasonography
,
Appendectomy
,
Appendicitis
,
Pleural Effusion
,
Laparoscopy
,
Penile Diseases
,
Postoperative Complications
,
Scrotum
pp.1203-1206
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2021096784
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7歳男児。蜂窩織炎性虫垂炎に対し腹腔鏡補助下虫垂切除術が施行されたが、術後5日目に両側胸水・腹水を生じた。CA125の上昇がみられ、精査を行ったが悪性腫瘍を疑う所見はなく、抗菌薬の投与を開始したところ、胸水・腹水の消失、CA125の正常化が得られた。本症例では術後に両側胸水、腹水貯留をきたした原因として、手術法の影響や腹腔洗浄による刺激に関連して生じた血管透過性亢進による病態が推測された。
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