特集 必携!外傷と外科疾患への対応
外傷 腹部外傷
小野 滋
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児外科
キーワード:
交通事故
,
スポーツ障害
,
腸間膜
,
転倒・転落
,
腹部外傷
,
腹膜疾患
,
自転車
,
肝外傷
,
腎外傷
,
脾外傷
Keyword:
Mesentery
,
Abdominal Injuries
,
Accidents, Traffic
,
Accidental Falls
,
Peritoneal Diseases
,
Athletic Injuries
pp.195-199
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021147500
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<Key Points>(1)小児腹部外傷の診察では、受傷機転の確認とともに腹腔内臓器損傷の可能性を念頭におくことが大切である。(2)転倒、転落、打撲などによる外傷では、初診時に虐待による外傷の可能性の検討と除外を必ず行う。(3)超音波検査による腹水の有無、経時的増加傾向の確認は必須であり、造影CTも有用である。(4)実質臓器損傷の多くは保存的治療が可能であり、基本的には入院し輸液路を確保して経過観察を行う。(5)外科対応施設への搬送は、早めのコンサルトが望ましく、全身状態の安定している適切なタイミングで行う。
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