発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005074443
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胃切除における周術期の感染症対策について,とくに胃癌を中心に概説した.感染の予防に関しては,第一世代セフェム系薬を術中から3~4日間静注するとともに,閉腹時に腹腔内を大量の生理食塩水で,腹部創も20mlの注射器を用いて洗浄する.術後感染症が発生した場合には,感染巣の細菌検体を用いてGram染色・培養を行い,細菌を早急に同定し感受性のある治療的抗菌薬を投与することが肝要である.さらに術野感染に対しては速やかにドレナージを行う必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2005