発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005074441
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生体に過大な手術侵襲が加わると,生体は易感染性状態に陥りやすい.とくに呼吸器系感染症発症は,それ以外の合併症を誘発し,ときに致死的な合併症となりうる.この術後呼吸器感染症,つまり術後肺炎発症のリスクファクターをポイント化する試みがなされている.また術後集中治療や重症救急患者管理の中で人工呼吸管理が長期に及ぶ場合は,人工呼吸器関連肺炎(VAP)の発症リスクが高くなる.本稿では,術後肺炎のリスクファクターインデックスの解説と,VAPの予防対応策をエビデンスから評価し,何が一番推奨されるのか,あるいは臨床的に意味がない処置は何かなどについて解説する
©Nankodo Co., Ltd., 2005