発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006012452
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手術部位感染(surgical site infection:SSI)とは,手術操作を直接加えた部位に発生する術後感染症のことであるが,それには手術創の感染(表層superficial SSI,深部deep SSI)に加え,縫合不全や遺残膿瘍などの腹腔内感染も含まれ,後者は臓器・体腔感染症(organ/space SSI)と呼ばれている.SSI防止対策には, 1)術前の患者準備(術前入院期間の短縮,栄養管理,禁煙,血糖管理など), 2)手指および術野の消毒(手術時手指消毒,手術野の消毒など), 3)術中対策(予防的抗菌薬の投与,手術手技上の留意点など), 4)術後・病棟における対策(手術創処置,交叉感染対策,SSIサーベイランスなど)を米国疾病予防管理センター(Centers of Disease Control and Prevention:CDC)のガイドラインを参考に総合的に行うことが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005