発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004309291
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炎症性腸疾患(IBD)である潰瘍性大腸炎(UC)とCrohn病(CD)の腸管外合併症は,平成4年度厚生省特定疾患調査研究班の報告ではUCの20.9%,CDの31.3%に認めている.おもな合併症は血液疾患(UC 4.4%,CD 17.1%),皮膚病変(UC 5.5%,CD 12.2%),肝胆道系病変(UC 4.6%,CD 6.5%),関節病変(UC 3.9%,CD 5.1%)などである.腸管外合併症は,IBDの病態と関係し発症するもの,偶然合併したもの,治療薬剤による副作用として発現したものに大別される.長期経過中に多種多様な合併症を生じるため,腸管病変のみではなく,IBDは全身性疾患ととらえ全身管理が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2004