発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003286867
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82歳女.大動脈弁閉鎖不全及び術後の腰痛と変形性膝関節症で通院中である.発熱が出現し.血液培養及び尿培養からS.agalactiaeが検出された.大動脈弁の感染性心内膜炎を疑いbenzylpenicillin potassiumを点滴静注したが,発熱は改善せず,感受性から抗菌薬をpanipenemに変更した.腹部骨盤部CT検査で,L1-4の高さで両側に2cm程度の腸腰筋膿瘍を疑う所見を認め,MRI検査でL1-3の脊椎炎と診断された.右腸腰筋膿傷に対しCTガイド下に経皮的ドレナージを施行した.細菌培養,結核菌PCR法,細胞診はいずれも陰性であった.以後,発熱は改善しCRP値1.21mg/dlまで低下したため抗菌薬の投与を終了し,退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2003