発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004197366
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症例1:64歳男.噴門部胃癌にて胃全的術を施行し,経過観察を行っていたところ嚥下障害が出現した.食道内視鏡及び食道造影所見より胃癌の食道壁内転移と診断し,食道亜全摘・回結腸順行性置換再建を施行した.術後補助化学療法を9回施行したが呼吸困難が出現し,癌性リンパ管炎により死亡した.症例2:72歳男.噴門部胃癌にて胃全摘術を施行し,経過観察を行っていたところ,CEAが漸増し,食欲不振が出現した.食道内視鏡及び食道造影所見より胃癌の食道壁内転移と診断し,左開胸下部食道切除術を施行した.術中所見にて肝外側区域への直接浸潤と空腸間膜リンパ節転移を認めたため非治癒切除となった.術後外来にて経過観察していたが,肝転移により死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2004