発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304848
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71歳男.めまい,全身倦怠感を主訴とした.毛細血管拡張を幽門前庭部に認めたdiffuse antral vascular ectasia(DAVE)であり,幽門側胃切除を行った.消化管出血の後内視鏡検査で前庭部胃粘膜の点状発赤を認め,他の消化管に出血原因となる病変を認めないことから,DAVEと診断した.C型肝炎,肝硬変を合併しているにも拘わらず比較的肝予備能が保たれていたことから,患者希望により外科的手術を行うこととした.術後経過良好で退院し,11ヵ月経過の現在も再発は認めておらず,術後経口摂取も術前と大差なくQOLの低下は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2003