発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304844
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ラッププロテクターを頸部内分泌手術用に改良し,2002年3月~2002年7月に良性結節性甲状腺腫10例,甲状腺微小乳頭癌1例,原発性副甲状腺機能亢進症3例の計14例に用いた.頸部内分泌外科手術において主切開創から超音波駆動メス,ケリー,Kocher鉗子類を頻回に出し入れするため創縁が挫滅され,思わぬ瘢痕を残すことがあった.このため以前はPenroseドレーンを半切した後,針糸で創縁に固定し創縁を保護していたが,煩雑な手術操作が必要で手術時間のロスが認められた.ラッププロテクター使用により煩雑な操作が不要となり,術中視野に関しては,素材の張力で開創空間を保持し,ほぼ円形に近い視野を得られるので従来手術に比べ手術が容易になった
©Nankodo Co., Ltd., 2003