発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006036932
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15歳女性.患者は高カルシトニン血症を主訴に入院となった.頸部超音波では甲状腺左葉に10×7mm大の内部不均一な腫瘍を認め,腫瘍マーカーではカルシトニン,CEA値の上昇を認めた.多発性内分泌腺腫瘍症(MEN)2A型と診断のもと,前頸部皮膚吊り上げ法による内視鏡補助下甲状腺全摘術を施行した.切除標本では甲状腺右葉に4×3mm大,左葉に10×7mm大の腫瘍を認め,病理組織学的に両葉の腫瘍は甲状腺髄様癌と診断された.術後1ヵ月で血清カルシトニン値,CEA値は正常化し,皮膚切開創も整容的に目立たなくなった
©Nankodo Co., Ltd., 2005