発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304831
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大動脈疾患患者は近年ますます増加し,高齢者や種々の全身合併症を有する症例に対しても手術適応が拡大されredo手術も増えている.大動脈瘤手術の最大の課題は,手術による直接死亡をなくすることと手術に伴う臓器合併症を減少させQOLを維持することである.手術成績は向上しつつあるが,弓部及び胸腹部大動脈瘤手術における脳脊髄合併症回避,ハイリスク症例,広範大動脈置換手術やredo手術などは手術侵襲も過大となり解決すべき課題も多い.そこで,大血管外科のうち,特に問題の多い弓部大動脈瘤,胸腹部大動脈瘤を中心に脳脊髄合併症回避と手術侵襲軽減のための集学的治療の展望について述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2003