弓部大動脈瘤-こだわりの術式と遠隔期成績
広範囲弓部大動脈瘤に対する外科治療の変遷
荒木 善盛
1
,
六鹿 雅登
,
徳田 順之
,
岡田 正穂
,
阿部 知伸
,
大島 英揮
,
碓氷 章彦
1名古屋大学 心臓外科
キーワード:
開胸術
,
呼吸不全
,
人工心肺
,
ステント
,
脊髄疾患
,
気管内挿管法
,
入院期間
,
脳梗塞
,
院内死亡率
,
大動脈瘤-胸部
,
大動脈置換術
,
腎機能障害
,
胸骨切開術
,
手術時間
,
ステントグラフト内挿術
Keyword:
Heart-Lung Machine
,
Length of Stay
,
Intubation, Intratracheal
,
Respiratory Insufficiency
,
Spinal Cord Diseases
,
Thoracotomy
,
Stents
,
Aortic Aneurysm, Thoracic
,
Hospital Mortality
,
Brain Infarction
,
Renal Insufficiency
,
Sternotomy
,
Operative Time
pp.960-964
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014130601
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広範囲弓部瘤に対するL字開胸法(L群)、frozen elephant trunk法(F群)、long elephant trunk法(E群)、debranched TEVAR法(D群)を比較検討した。非解離性大動脈で待機手術を行った241例を対象とした。L群28例、F群30例、E群21例、D群10例であった。胸骨正中切開で行った弓部置換術152例(K群)を対照とした。術後合併症としては、L群では脳梗塞合併率が25.0%と高く、F群では脊髄障害の発生率が23.3%と高かった。E群は脊髄障害の発生はなかったが脳梗塞は19%で、D群では脳梗塞を40%と高率に認めた。呼吸不全はL群、E群で高率であった。入院死亡率はL群0%、F群6.7%、E群4.8%、D群20%、K群0.7%であった。
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