発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003200987
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胃軸捻転症は比較的稀な疾患とされているが,乳児に限ると12.7%と小児に好発する報告がなされている.胃が一部又は全部生理的範囲を越えて回転した状態で,その捻転の仕方,程度により通過障害や絞扼の症状が出現する.急性胃軸捻転症では放置すれば血流障害による出血,壊死,穿孔などの重篤な合併症を併発し,緊急の処置或いは手術が必要となる.術式としては以前より開腹下で胃の軸捻転の整復と胃の固定が基本として行われているが,近年では胃内視鏡による整復や,内視鏡下経皮的胃瘻造設術,腹腔鏡下胃固定術なども行われている
©Nankodo Co., Ltd., 2003