発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003200989
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大腸軸捻転症の早期診断は,特徴的な腹部所見や腹部単純X線像により比較的容易である.早期診断がなされた症例では内視鏡的整復術が可能である.特有のらせん状狭窄を愛護的に越え,拡張した腸管の内容物を吸引することで捻転の解除が可能である.又,腸管の壊死・穿孔を強く疑う場合には緊急手術を施行する.内視鏡的整復術が成功してもその再発率は高く,整復術後の経過や全身状態を勘案して手術適応の有無を決定する.手術術式としては再発率の極めて低い罹患腸管の切除が推奨される.尚,罹患腸管切除後に一期的吻合を行うか否かについては,腹膜炎の合併の有無などにより慎重に決定する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2003