発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003200990
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中毒性巨大結腸症は重症の大腸炎のために潰瘍が多発し,大腸が菲薄化して著しく拡張した状態に発熱や頻脈など全身性の炎症症状を伴う.通常は潰瘍性大腸炎をはじめとする炎症性腸疾患に合併する.重篤な全身症状を合併する重症の大腸炎で,腸穿孔を併発しやすいことから早期の診断・治療が不可欠であり,発症早期の症例には内科治療を行ってもよいが,改善がなければ数日以内に大腸切除術(結腸亜全摘,粘液瘻造設術)を行う
©Nankodo Co., Ltd., 2003