発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003200991
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急性腸間膜動脈閉塞症,なかでも上腸間膜動脈閉塞症は突然の激烈な腹痛で発症し,急速に進行し,死亡率が60~90%に達する予後不良の疾患である.その原因は約半数が血栓,約1/3が塞栓で,動脈硬化症や心疾患をもつ高齢者に多い.本症の予後は閉塞部位と発症から治療までの経過時間に左右され,早期診断,早期治療が最も大切である.発症早期には経カテーテル的血栓溶解療法が有効なことがあるが,治療の中心は緊急外科手術で,血行再建術と梗塞部腸管切除術が行われる
©Nankodo Co., Ltd., 2003