発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003200984
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特発性食道破裂の多くは嘔吐と関係しているために,吐物による縦隔,胸腔の汚染がひどく,早期診断が救命の鍵を握る.特発性食道破裂の消化管内容は,縦隔内を経由して椎体の両側面から流出し壁側胸膜外側の膿瘍となるので,ドレナージ術はCT,エコーを行い,的確な部位をドレナージする必要がある.基本的に,姑息的療法では治癒せしめることはできないので,外科手術療法を積極的に行い,血液浄化法,経腸栄養法,抗生物質による化学療法などの保存的治療に加えて,術中・術後にも適切なドレナージ手技が要求される
©Nankodo Co., Ltd., 2003