発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003197841
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54歳女.上腹部痛,発熱で入院した.胆嚢結石による急性胆嚢炎と診断した.確定診断のため肝生検を施行し,胆管細胞癌を最も疑い,手術を施行した.病理組織所見により,LSG分類のmedium cell,diffuse type,B細胞起源の悪性リンパ腫と診断した.リンパ節転移は認めなかった.他に病変なく肝原発と考えられた.COP療法(cyclophosphamide,vincristine,prednisolone)を2クール行い退院した.その後,多発性の左頸部リンパ節腫脹が出現した.Incisional biopsyで,悪性リンパ腫の再燃と診断した.放射線治療にて緩解となり,肝切除後6年7ヵ月,放射線治療後4年11ヵ月の現在,再燃の兆候なく外来通院中である
©Nankodo Co., Ltd., 2003