発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003141062
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著者等は肝切除後の肝障害のメカニズムをshear stress理論と過剰な免疫炎症反応の観点から解析してきた.そこで,shear stress理論に沿った術後の病態解析と,過剰なshear stressを緩和するための術前・術後の内科的・外科的工夫について述べた.術前・術中・術後の病態を的確に把握し,これらに予め対処することにより,過剰なsplanchnic circulationが緩和され術後肝障害が予防されるものと考えている.過剰なshear stressの持続は,術後のbacterial translocationや高ビリルビン血症を引き起す誘因ともなり,術後の予後を左右するものと思われる
©Nankodo Co., Ltd., 2002