発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004282797
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下大静脈の合併切除を伴う肝切除は侵襲が大きく,技術的にも難度が高い.そのため,個々の症例に応じたアプローチ,血行遮断,バイパスおよび血行再建法などを術前に十分検討し,適切な方法を選択する必要がある.小範囲の下大静脈浸潤例ではside clamp,単純縫合で対処できる.パッチグラフトとしては,採取が容易で大きなパッチが得られる肝円索も選択肢の一つである.肝静脈再建を要する症例ではTHVEが必須である.間置グラフトでは右房を頭側吻合部とすることもオプションとして知っておくべきである
©Nankodo Co., Ltd., 2004