ERAS
エビデンスに基づいた肝胆膵手術におけるERASプログラム
川井 学
1
,
山上 裕機
1和歌山県立医科大学 第二外科
キーワード:
ドレナージ
,
胃内容排出
,
肝切除
,
術後合併症
,
膵頭十二指腸切除
,
膵瘻
,
絶食
,
早期離床
,
EBM
,
肝不全
,
腹部膿瘍
,
周術期管理
,
胆汁漏出
Keyword:
Drainage
,
Fasting
,
Early Ambulation
,
Hepatectomy
,
Gastric Emptying
,
Pancreatic Fistula
,
Postoperative Complications
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Liver Failure
,
Evidence-Based Medicine
,
Abdominal Abscess
,
Perioperative Care
pp.161-166
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015112268
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術後回復能力強化プログラムとしてのERASプログラムの導入は,周術期管理の標準化・効率化を図ると同時に,術後合併症率の低減・安全性向上・入院期間短縮・コスト削減をめざすことがエンドポイントである.ERASプログラムは開腹結腸直腸切除術の周術期管理に対して提唱されたが,現在は術後合併症の頻度が高い肝胆膵手術においても適応されている.その結果,術後合併症の減少および在院日数の短縮に貢献している.ERASプログラムをさらに改善するためには,術後合併症率低減のための術式・周術期管理が何であるかをエビデンスに基づいて検討し,ERASプログラムに組み入れていく必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015