発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006218615
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甲状腺癌の約10%は高危険度癌である.その高危険度癌を予測する因子は,年齢,腫瘍径,被膜外浸潤,遠隔転移などであり,諸家の分類法(AGES,AMES,MACIS,癌研)が報告されている.それら予後因子を十分に理解し,高危険度癌と判断される症例に対しては,甲状腺全摘術+頸部リンパ節郭清術+術後内照射療法+TSH抑制療法を行う必要がある.一方,未分化癌に対しては,本邦や欧米にも標準的治療法はないが,基礎的研究では有効な薬剤が報告され,なかでも現在臨床試験中の新規薬剤に期待が寄せられている
©Nankodo Co., Ltd., 2006