発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002229340
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49歳男.右臀部打撲の約3ヵ月後に拍動性腫瘤を認めた.パワードプラ検査では,腫瘤内に拍動性の血流がみられ,骨盤腔内よりの流入血管を描出した.3D-CT angio検査では,骨盤外に右下殿動脈に茎を持って繋がる2房性の動脈瘤を立体的に把握した.選択的右内腸骨動脈造影では右下殿動脈瘤と同時に右下殿静脈を認め,さらに,外腸骨動脈造影により,大腿深動脈からも動脈瘤が淡く描出された.多数の流入血管を有した動静脈瘻を伴った外傷性仮性下殿動脈瘤と診断し,開腹した.術1ヵ月後の造影CTでみられた術後残存動脈瘤に対しては経皮的に穿刺コイル塞栓術を行い,完治した
©Nankodo Co., Ltd., 2002