発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011125717
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2003年~2006年に当院で対応した競輪選手の外傷について検討した。対象は29人、全例男性、年齢は平均35.6歳で、外傷の総数は76例であった。救急車搬送が25人、独歩来院は4人で、86.2%が競輪場からの直接搬送であった。全員がレース中の負傷で、その殆どが転倒・落車による負傷であった。外傷の種類は骨折13例、挫傷11例、捻挫8例、打撲傷41例、その他3例で、打撲傷が半数以上であった。骨折は13例のうち4例が鎖骨骨折、7例が肋骨骨折であった。受傷部位は頭頸部22例、体幹部21例、肩甲帯7例、上肢6例、下肢20例であった。治療は29人中27人に保存的治療を行い、手術例は鎖骨骨折1例と上腕骨大結節骨折1例の2例のみであった。在院日数は外来治療のみ14人、入院治療15人で、平均3.6日であった。
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