発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002228261
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症例は慢性関節リウマチにより,ステロイドを長期内服中の75歳女性で,人工股関節置換術の約1年後に右下腹部腫瘤を触知した.さらに,右下肢の疼痛と知覚障害を起こした.メチシリン感受性黄色ブドウ球菌は陽性であった.CTでは,人工股関節,骨セメントに接するように右骨盤腔にairを混じた腫瘤陰影を認めた.大動脈造影検査では,右外腸骨動脈に血管外漏出像がみられ,手術した.手術所見より,腫瘤は外腸骨動脈から生じた仮性動脈瘤と考えられた.術後経過は順調であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002