発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015140393
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
77歳女。僧帽弁閉鎖不全症(MR)の術前検査として心カテーテル検査を行ったところ、偶然に気管支動脈瘤が発見された。気管支動脈瘤の治療法には外科的治療と気管支動脈塞栓術があり、第一選択は気管支動脈塞栓術がとされているが、本例ではMRの外科的治療を行う必要があり、胸骨正中切開による同一の視野で最も中枢にある動脈瘤の流入・流出血管の操作が可能と判断されたため、MRの手術と同時に動脈瘤の切除を行い、良好な結果が得られた。手術にあたっては、3D-CTにより撮影した画像を三次元に再構築したことで、上行大動脈、肺動脈との位置関係を容易に把握することができ、手術方針を決定するのに有用であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015