発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002039160
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鼠径部ヘルニアに対する手術は,そのヘルニアの病型診断を的確に行った上で患者のQOLを考慮した術式を選択することが望まれる.Nyhus分類は内鼠径輪の開大の有無,鼠径管後壁の脆弱化の有無など解剖学的特性を考慮し病型診断と更に重症度を加味した分類であり,術式選択の上で非常に有用である.従来法は人工補強剤を使用しない時には必要な術式であり,前方アプローチによるtension free法は簡便で現在最も多用されている術式である.腹腔鏡下修復術は術者の技量によるが創小さくして最大の効果を期待できる術式である.著者の経験を踏まえて患者の術後QOLも考慮した術式選択について述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2001