急性腹症に対する低侵襲アプローチ-適応と手技
鼠径ヘルニア嵌頓
松原 猛人
1
,
嶋田 元
,
柵瀬 信太郎
1聖路加国際病院 ヘルニアセンター
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡法
,
嵌頓
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Hernia, Inguinal
,
Laparoscopy
,
Herniorrhaphy
pp.844-848
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017342230
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嵌頓ヘルニアは多くの場合,血流障害を伴い緊急手術の対象となる.緊急手術を回避する目的で徒手整復術が試みられるが,まれな合併症として,壊死腸管の整復や偽還納について認識しておく必要がある.アプローチ法としては鼠径部切開法,腹腔鏡のどちらでもよいが,当施設では,腸管のviabilityの評価および治療方針の決定のため,腹腔鏡下手術を第一選択としている.嵌頓ヘルニアのこれまでの知見を述べるとともに,当施設の治療アルゴリズムについて解説する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017