発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002002653
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全内臓逆位に合併した胃癌を2例経験した.症例1は67歳男.人間ドックで胃の異常を指摘され,手術目的で入院した.D2リンパ節郭清胃切除術後Billroth I法で再建した.切除標本では下部大彎にI型早期癌が認められた.術後12年間健在である.症例2は70歳男.胃集検で異常を指摘され精査の結果,胃癌と咽頭癌を指摘され著者の病院に入院した.D2リンパ節郭清胃切除術後Billroth I法で再建した.切除標本では下部下彎側に早期胃癌IIa型病変と中部小彎に山田II型ポリープ様病変を認めた.耳鼻科に転科し咽頭全摘術を受け,術後1年8ヵ月の現在,健在である
©Nankodo Co., Ltd., 2001