発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002133499
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78歳女.以前より全内臓逆位症を指摘されていた.今回,左下腹部痛を主訴に受診し,上行結腸癌の診断で手術を施行した.術者は患者の右側に立ち手術操作を行ったがとくに違和感はなかった.病理診断は高分化腺癌で,回腸の筋層にまで浸潤していた.術後イレウスを併発したが保存的に軽快し,第32病日に退院となった.その後外来で経過観察していたところ癌性腹膜炎を発症し術後1年6ヵ月で死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2002