発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002002605
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症例1:73歳男.全身掻痒感を主訴に当院皮膚科を受診,湿疹性紅皮症と診断され入院,内臓悪性腫瘍の精査目的で上部消化管内視鏡検査を施行し,胃体上部前壁と胃体下部前壁に病変を認め,多発早期胃癌と診断した.外科に転科し血液検査,上部消化管内視鏡検査,生検で,高分化型腺癌を認めた.以上より紅皮症に合併した0-IIc及び0-IIa+IIc早期胃癌と診断し手術を施行した.症例2:81歳男.全身の掻痒性皮疹を主訴に来院.先に紅皮症の診断を受け入院加療中,上部消化管内視鏡検査を施行し,胃角部にIIa型早期胃癌と認め,血液検査,上部消化管内視鏡検査で紅皮症に合併した0-IIa早期胃癌と診断し手術を施行した.術後,全身の皮疹は軽快し掻痒感も消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2001